生成AIが私たちの業務にもたらす影響と、業務の効率化例
OpenAIが提供しているChatGPTや、Googleが提供しているGeminiなどの生成AIは、様々な作業や雑務を効率的に処理することができます。
これにより、従業員はよりクリエイティビティの高い業務に集中できるようになり、組織全体の生産性を高めることにつながります。
また生成AIの機能をより人間らしく実装することで、従業員の生成AIが生成したコンテンツに対するアクションはさらに有意義になります。LumAppsでは、このようなAI支援機能を用意しています。
コンサルティング会社であるデロイトは、2023年のGlobal Human Capital Trends reportで以下のようなことを記しています。
”人間が行う作業を自動化・拡張するだけでなく、実際に人間やチームのパフォーマンスを向上させる新しいテクノロジーが職場に登場するにつれて、人間とテクノロジーを区分してきた境界は消滅しつつあります。先進的な組織は、人々が最高の自分でいられ、より良い仕事をすることを奨励するようなテクノロジーの使い方を模索しています”
生成AIに関する話題は、ChatGPTの登場以降、途絶えることなく様々なプラットフォームで議論されています。X(Twitter)やFacebook、LinkedInでは、ChatGPTやDALL.E、Geminiを用いた短い文章や小説、音楽や映像など、またそのノウハウなどが様々な形でシェアされています。
この生成AIブームはSNSだけでなく、MicroSoftがOpenAIに対して総額130億ドル(約2兆円)の投資をしていることや、Googleが検索エンジンに生成AIを導入するなど、様々な企業が生成AIに関連する事業に対して投資を継続していることも火種の一つです。
生成AIは事業や従業員に新たな機会をもたらす
Futurum researchでは以下のような予測がされています。
“The ability to separate signal from noise is critical in these moments, and the clear truth is that AI-based tools will soon become central to many of our collective software experiences,”.
前後の文脈を踏まえて意訳をすると、AIに関連する様々な情報が世に溢れている中で「その本質と余計な情報を見極める能力が非常に重要」とした上で、
明確な事実は今後AIが搭載されたツールが私たちのソフトウェア体験の中心になる、ということです。
チャットボット等の顧客体験における明白なユースケースだけでなく、会社組織における従業員やマネージャー、人事、他にもイントラネット、デジタルワークスペース、従業員エンゲージメント等の様々な機会で利益をもたらすことができます。
デロイトが実施した2022年の全世界のビジネスリーダー2,620人を対象とした調査によれば、回答者の82%が、従業員とAI技術のコラボレーションが、従業員のパフォーマンスと仕事の満足度を向上させると信じていると考えています。
LumAppsが提供するAI機能
LumAppsは社内イントラネット、従業員エクスペリエンスプラットフォーム、従業員コミュニケーションプラットフォーム、社内SNSなど、様々な呼ばれ方をしていますが、より良い従業員エンゲージメントを醸成するAI機能を既に搭載しています。
例えば、複数の言語でのコンテンツ翻訳機能や音声の書き起こし機能です。
プラットフォーム上にアップロードされたHow-to動画やセミナー動画などの音声を文字起こしし、それを複数の言語で翻訳することで、その元となる言語を話さない従業員にも情報が行き渡るようになります。
これは組織運営においてInclusion(包括性)を生み出し、職場が自分の居場所だと感じ、モチベーションの向上も期待できるでしょう。
また他の機能として、AIによるレコメンド機能も挙げられます。
AIによるレコメンド機能は、その特定の従業員に関連する、または興味を持ちそうなプロジェクト、ナレッジ、コミュニティを発見することを支援し、その従業員に効果的・生産的な体験を提供することができます。
またLumAppsでは、CaveoやGoogle Cloud Search、Microsoft SearchのようなAIベースの検索機能も提供しています。これにより従業員は重要な記事やニュース、ビデオなど様々なリソースにかんたんにアクセスできるようになります。
そしてLumAppsにおける最新のデジタルアシスタントを使えば、LumAppsに連携された全てのデータソース、例えばMicrosoft365やGoogle Workspace、ServiceNow、Zendesk、Confluenceなどをベースに会話式で検索することが可能です。
この会話式の検索はLumAppsのWebアプリやモバイルアプリだけでなく、Microsoft TeamsやGoogle Chat、Slackなどからも行うことができます。
LumAppsの新しいAI機能
私たちLumAppsは常に高い目標を掲げ、常にLumApps利用企業、利用ユーザーにより生産的・合理的な業務の遂行がおこなえるよう、新鮮で革新的なソリューションを提供したいと考えています。
その中で、今後どのような機能を実装検討しているか、少しだけ紹介させていただきます。
より洗練された検索機能
一つは現在の検索機能をより洗練されたものにすることです。
自然言語処理を洗練することでLumAppsで用意されたチャットボットは、先ほど紹介したように、LumAppsに接続された全てのリソースからより関連性が高く、信頼性の高いコンテンツを見つけることができるようになるでしょう。
ライティングの支援
様々なシーンにおいて「ライティング」という業務が発生します。
社内用のマニュアルだけでなく、社外向けの事例紹介やPR、コラム、ランディングページのコピーなど、その目的や用途は多岐にわたります。
その中で編集ガイドラインを守りながら、アイディア・構成を固め、執筆していくには膨大な時間がかかります。
このような業務を効率化するために、執筆者の要望に合わせ、会話型のインターフェースでアイディアや構成の提供、及び編集ガイドライン守りながら文章を生成する新しいAI機能の実装を検討しています。
記事要約の高速化
生成AIの得意分野の1つとして、記事やレポート、技術関連のドキュメントなど、長い文章の要約があります。
生成AIによる記事要約機能を実装することで、かんたんにその文章の全体像を掴むことができ、無駄な時間の浪費を削減することができるでしょう。
ナレッジ共有の効率化
従業員はときに同僚や他のチームの人、もしくは組織全体にノウハウやマニュアル等のナレッジを共有することがあります。
そのようなシーンで、共有する内容をAIが分析し、どのコミュニティに共有するのが最も適切か、従業員に提案するような機能を検討しています。
この機能は、従業員間のナレッジ共有の効率化を助け、適切な人に適切な情報が行き渡る組織を実現できるようになります。
さいごに
本記事では生成AIがもたらす企業運営への影響や、LumAppsに搭載されたAI機能を紹介しました。
「AIによって仕事が奪われてしまうのではないか」という話題は尽きることはありませんが、少なくともこれまで培ってきたスキルや専門知識が無駄になる、ということはないと思います。
AIには面倒な業務を迅速に処理してもらい、私たちはより価値のある、クリエイティビティの高い業務に集中することで、組織全体の生産性は向上していくのではないでしょうか。
Forrester社の副社長でありアナリストでもあるJay Pattisallは、次のように述べています。
“AI won’t destroy creativity—it’ll save it!”(AIはクリエイティビティを壊すものではなく、それを守るものです)
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