社員のモチベーションを向上させる20の施策を紹介
社員のやる気とモチベーションを高めたい、と悩む企業は少なくありません。
社員のやる気に影響を与える要因は何なのでしょうか。
モチベーションを高めるには、単に給与を高くするだけでは不十分です。
多くの従業員は仕事に対してやりがいを感じ、チームの一員であること、そして会社にとって重要である仕事に取り組めることを望んでいます。
この記事では、社員のモチベーションを向上する20個の施策について説明します。
社員のモチベーションを改善すること、そしてその方法を理解しておくことは、会社や組織の成功に不可欠です。 社員をどのようにやる気にさせるかを知っておくことで、チームメンバーの最高のパフォーマンスを引き出すことができます。
そしてモチベーションの高いチームメンバーはより一生懸命働き、会社のミッションに沿って仕事を進め、会社に長く留まってくれる可能性も高まります。
これはどのようなビジネスにおいても共通して言えるほど、重要なことだと言えます。
次のようなシチュエーションを考えてみてください。
1年前に雇った非常に優秀な社員の仕事に対するモチベーションが低いようです。その方は、最低限の仕事しかしておらず、新しいアイデアを出さず、チームメンバーとも交流していません。
どのようにこの方のやる気やモチベーションを改善すればいいでしょうか。
まず大事なことは、そのような社員のやる気改善を諦めるのではなく、最初に問題が何であるかを見つけ出すことです。1on1ミーティングなどカジュアルに話せる場を設定し、優秀なその社員がなぜ今やる気がなくなってしまったのかを探ります。
そしてその問題に対処していくことが大切です。
その次に、そのような社員・チームメンバーをどうやってやる気にさせるか、チームの一員であることを認識させる方法、またはもっとチャレンジングな役割を与える方法を考え出さなければならないかもしれません。
問題が何であれ、やる気のない従業員をサポートする姿勢は非常に重要と言えるでしょう。
社員のモチベーションには2つの種類があります:
- 内部要因のもの– 個人的な成長、仕事の満足度、自己実現など
- 外部要因のもの – 物理的な報酬や給与、ボーナス、プレゼントなど
社員やチームメンバーをやる気にさせることや、彼ら・彼女らのモチベーションの源泉を把握しておくことは会社や組織の役割です。
では具体的に会社や組織は、社員のためにどのような環境を整備し、どのような施策を実行できるのでしょうか。
イントラネットなどの社内システムが効果的に機能していることを確認することから、従業員エンゲージメント調査を実施すること、または月に一度チームランチを実施するなど、その方法は多岐にわたります。
社員のモチベーションを向上させる20の方法:
1. 企業文化・チーム文化を改善する
企業文化やチーム文化は、生産的な組織には必要不可欠です。社員がチームの一部であり、そして会社にとって重要なメンバーであると感じるとき、やる気やモチベーションは向上します。
「組織の成長は個人の成長であり、個人の成長は組織の成長である」ということ、そして企業や組織がどの方向に向かって成長しているかを深く浸透させることによって、チームメンバーは自ら新しいアイディアを出すなど自発的に仕事に取り組むようになり、チームメンバーの一員であるという自覚も強くなります。
2. オフィス環境を整備する
オフィス環境は、重要なモチベーション戦略の一つです。
従業員が働くオフィスは、自然光がたっぷり入り、快適な温度で、働くのが楽しい場所であるべきです。従業員は、くつろぐエリア、ランチを食べる場所、ゲームをする場所、おしゃべりする場所などのオフィス環境を評価します。
もしオフィスのリデザインが予定されている場合は、社員にアイデアを求めてみてはどうでしょうか?
3. 社内プラットフォームを提供する
また重要な戦略の1つとして、LumAppsのような社員同士がクラウド上で情報共有や交流することができる社内プラットフォームを提供することも挙げられるでしょう。
LumAppsは、会社の様々な情報にシームレスにアクセスできるようになるだけでなく、チームメンバー間の交流を促進させたり、様々なプロジェクトを最新の状態に保つことができます。
このようなプラットフォームを提供することは、社員のモチベーションを向上させる1つの方法であり、チームビルディングを促進することもできます。
4. 透明性の高いコミュニケーションを提供する
クリアなコミュニケーションは、肯定的な結果につながります。社員が自分の役割と何をすべきか、会社や組織がどの方向に向かって進んでいるかを明確に理解していると、モチベーションが向上することがあります。
繰り返しになりますが、社内ポータルサイトは透明性の高い情報を提供する方法の1つです。社内ポータルサイトを導入することで、従業員は仕事を遂行するために、以下のような必要なものに簡単にアクセスできるようになります。
- プロジェクトの目的やスケジュール
- 技術関連のドキュメント
- マーケティング資料
- 従業員向けの研修資料
- プロダクトに関連する情報
- 社内ニュース
5. チームワークを促進する
チームワークは、従業員のモチベーションを向上させるための重要なポイントの1つです。チームとして働くことで、全員が価値があり、チームの目標達成に貢献していると感じます。
具体的には、同僚とアイデアを共有する、プロジェクトを計画する、そしてそれらに関する問題を一緒に解決するなどです。
チームワークを促進するためには、社内ポータルやチャットツールの導入、オンラインミーティングの実施などのほかに、必要に応じてオフラインで対面で会話することも重要です。
6. イノベーションやクリエイティビティを評価する
やる気やモチベーションがなくなる大きな理由の1つとして「マンネリ化」が挙げられるでしょう。毎日同じような業務であったり、変化がないとモチベーションは下がってしまいます。
マンネリ化をなくすためには、社員やチームメンバーから挙げられる新しいアイディアや改善要望を、きちんと受け取り、評価しなければなりません。
会社のどの部署で働いていようが、そのメンバーが革新的なアイディアを持っていないとは限りません。
新製品や組織的な改革、新しい業務への取り組み方などのアイデアを自由に発信できる環境を用意することで、従業員のモチベーションは改善するかもしれません。
またより良いアイディアを提供した従業員には賞などを提供することも手段の1つです。。雇用されたスキル以外のスキルでその人が評価・認識されることは、その人にとっても、その周りの人にとってもモチベーションが改善されるきっかけになります。
7. 「感謝」を忘れない組織を作る
「ありがとう」「すごいね」と言うのは非常に簡単でありながら、企業や組織、社員によっては、このような単純な言葉をあまり口にしないことがあります。
人からの感謝は、単純でありながら、モチベーションが向上する重要な要素の1つです。
また言葉だけでなく、プレゼントなどを通じて感謝を表現することも忘れないようにしましょう。
社内ポータルサイトでは、社員・メンバー間の「感謝のやりとり」をスムーズに促すことができ、その感謝のポイントを視覚化・共有することもできます。
8. 良い仕事を認識する
正しいことをしている人を見つけ、それを認めてください。
誰かが「◯◯さんって、良い仕事しているよね」と言うとき、その人はさらに良い仕事をするためのモチベーションが高まります。つまり評価されていると知ることで自信が高まるということです。
このことは良い仕事だけでなく、失敗の報告する時など、勇敢な仕事への姿勢においても同じことがいえます。
9. 会社の明確な目標を示す
従業員にとってのモチベーションの要因の一つとして、会社の目標が挙げられます。
会社の目標を明確に定義することは、従業員が大きな絵と自分自信どのようにフィットするかを理解することを意味します。
従業員のモチベーションがその仕事のパフォーマンスに与える影響は非常に重要です。
従業員自身が、その仕事をなぜ行っているのか、それが会社の目標にどのように貢献しているのかを知ることができている場合、彼らは自分の役割に自信を持ち、より効率的に働きます。
10. 個人とチームの両方に報酬を提供する
これは、人々に目標を持たせ、彼らが働く動機を与えることで、従業員モチベーションを高める方法です。
チームが目標を達成した時、特別休暇の付与やボーナス、または豪華な景品を獲得することができるということを知っていれば、それは一生懸命働く刺激となります。
それはチームだけでなく個人に対しても適用することができます。報酬を提供することは、モチベーションを促進し、健全な競争を生み出すことができます。
11. ポジティブなコミュニケーションをおこなう
「ポジティブさ」はモチベーションを向上させます。
新しいアイデアやプロジェクトをネガティブな表現で提示するのではなく、ポジティブに提示することで、従業員はその新しい取り組みを前向きに捉え、会社からの手厚いサポートも受けることができると信じます。
これは様々なシーンで適用できます。例えば何かしらの問題や障害があるとき、それをネガティブに対処するのではなく、ポジティブに対処することは今後のモチベーションの継続につながります。
12. ポジティブな競争を提供する
職場での友好的な競争を生み出すことは、従業員のモチベーションを向上させる手段の一つです。
例えばイントラネット上で月間優秀従業員賞などを用意することで、良い仕事を認識・評価してもらう場があるということを従業員みんなに理解してもらうことができます。
これは従業員だけに限らず、チームや組織に対しておこなっても問題ありません。この取り組みによりチームコラボレーションを促進することもできるかもしれません。
但し、この競争はモラルに反するような凶暴なものにしてはいけません。正しい方法で提示することで、従業員の士気を高めることができます。
13. 各従業員と定期的な目標を設定する
年次での従業員の評価・レビューは、従業員のモチベーションを保つためには長すぎます。
各従業員に対し、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月等の短いスパンでの目標を設定することで、従業員は仕事に高いレベルのエネルギーとコミットメントを傾けることができます。
従業員は常に自分の目標を達成するためにモチベートされ、更に目標達成に応じた報酬を用意すれば、その効果はもっと高くなるでしょう。
そしてマネージャーの視点では、この定期的な目標設定は従業員を知る方法の1つです。
14. 意思決定に従業員も参加してもらう
従業員エンゲージメントを活用してモチベーションを高めるにはどうすればいいでしょうか?それは従業員に責任を与え、彼らの意見に耳を傾けることです。
従業員も意思決定に参加してもらうことで、彼らの内発的なモチベーションと従業員エンゲージメントの改善が期待できます。
イントラネット上でアンケートを設置することから、新しい製品のラベルの色を何にすべきか聞くこと、リモートワーキングについての人々の意見を知ることまで、大きな決定を下す際には、従業員の意見を聞き、意思決定に参加してもらうようにしましょう。
15. 従業員からのフィードバックを求める
モチベーションを高める方法の一つとして、イントラネットのアンケートを使用することも挙げられます。
新しい製品を発売したり、拡大を計画したり、新しいシステムを導入する際に、従業員は最も重要な参考人になり得ます。
そして、フィードバックをただ聞くだけでなく、人々の意見を聞き、検討したことを示してください。
このことによって、従業員は「自分の意見が会社の方針に関与している」ということを理解することができます。
16. 各従業員の「モチベーションの源泉」を発見する
給与やボーナスだけが、従業員のモチベーションの源泉ではありません。
もちろん、それらはモチベーションの一部ではありますが、すべての人が同じ方法でモチベートされているわけではありません。
キャリアパスを重視する人もいれば、人間関係を重視する人もいます。
会社で働くすべての人は個人であり、一人ひとり別の人間です。
そのため、一人ひとりのモチベーションの源泉がなにか、を理解する必要があります。
1on1や、イントラネットでのアンケート調査などを通じて、彼らのモチベーションの源泉がなにかを理解するようにしましょう。
17. ワークライフバランスを保つ
プライベートと仕事のバランス、いわゆるワークライフバランスを保つことは簡単ではありません。
従業員はそれぞれ、家庭や子供、親や友人関係、恋人や勉強など、さまざまなプライベートの一面をもっています。
会社や組織はこのことを理解し、公正な休暇を提供すること、個人的な問題を解決する時間を提供することで、結果的に従業員のモチベーションは向上するかもしれません。
ワークライフバランスが保たれることで、従業員はプライベートでの問題について心配することがなくなり、仕事の時間では仕事に集中することができます。
18. 従業員のキャリアパスを発展させる
明確なキャリア目標がある人は、高いモチベーションで仕事に取り組みます。
また明確なキャリア目標がなくても、目の前に昇進や昇格、昇給が見えると頑張りだす従業員もいます。
会社や組織、マネージャーは必要に応じて、従業員のキャリアパスを支援し、発展させる必要があります。これにより従業員のモチベーションは改善されます。
19. 定期的な研修を提供する
ときに研修は従業員に刺激を与えます。そして会社や組織が、従業員向けの研修を用意することは、「従業員の成長に期待している」ということを、従業員に示す良い方法です。
研修を提供する際は、社内で完結する研修だけでなく、外部機関が提供する研修や、役割外の研修にすることも検討しましょう。特に役割外の研修は、素晴らしいモチベーションの源泉となり、従業員のスキルの幅を広げるキッカケになります。
20. 従業員に自律性を与える
従業員を信じ、マイクロマネジメントせずに仕事を任せてみてください。
良いマネージャーはマイクロマネジメントせずに、必要な時に手助けを提供できることを従業員に伝え、理解してもらっています。
「自分一人で進める」ということを強調することは、従業員が「自分が一人前である」ということを自覚することにつながり、モチベーションを高めることができます。