リモートワークのメリット:従業員と雇用主双方にとっての20の利点
リモートワークは、従業員だけでなく雇用主にも同様に大きなメリットをもたらします。リモートワークはますます人気が高まってきているため、双方が合意できるような状況を作り出すことが理想的です。
リモートワークは単にお金を節約するためだけにあるのでしょうか?
いいえ、決してそうではありません。リモートワークには、従業員のモチベーションや生産性の向上、定着率アップといったさまざまなメリットがあります。
また、リモートワークは在宅勤務 (テレワーク) をする従業員だけでなく、フリーランサーや契約社員、現場作業員や海外勤務者などにも適用されます。
さらに、リモート型の企業であってもオフィスを持つことは可能です。リモートワークのメリットの一つとして、従業員が2、3日間はオフィスで仕事をし、残りは自宅でできるため、全員が対面でコミュニケーションをとれるということも挙げられます。
ここ数年で、リモートワークは多くの人にとっての生活様式の一つになりつつあります。そして、新型コロナウイルス感染症の流行以降、多くの従業員にとって「ニューノーマル」となりました。
ある日まではオフィスで働いていた人々が、翌日には自宅からノートパソコンに接続し、Slackでほかの従業員とメッセージをやり取りし、Trelloでスケジュールを立てるようになったのです。
フリーランサーにとって、オフィスで働く従業員が仕事の邪魔をされずに自分のペースでスケジュールを管理し、時間の節約につながるイントラネットプラットフォーム上でのリモートミーティングに参加できるようになったことは大きなメリットです。
従業員がリモートワークをするメリットとは?
1. 自由と柔軟性
リモートワーカーは自由を満喫できます。
決められた時間内に仕事をこなしさえすれば、仕事と家庭生活の両方に合わせて一日の計画を立てられるからです。
医療機関への予約や子どものバスケットボールの試合観戦、高齢の親の買い物の付き添いなどに柔軟に対応できるため、負担を軽減することができます。
また、仕事のスケジュールに関して特別な許可を取る必要がなく、ほかのチームメンバーと合わせる必要もないため、プレッシャーも軽減します。
雇用者がこうした自由を従業員に認めることで信頼が形成され、彼らの仕事に対する満足度も向上します。
2. コスト削減
働きに出ることに関連する費用は馬鹿になりません。交通費、駐車場代、ランチ代、コーヒー代、おやつ代、誕生日ケーキ代、ほかの従業員へのプレゼント代、仕事に着ていく衣服代…挙げたらきりがありません。
なかには福利厚生として、飲み物代や衣服代を支給してくれる雇用主もいます。リモートワークではこうした経費を節約できるため、
まとまった金額になります。浮いたお金はほかのことに使えるようになるので、常にメリットがあります。
リモートワークでは親が自宅で過ごす時間が増えるため、 育児にかかる費用も削減できます (お子さんが小さすぎる場合は在宅勤務はおすすめしませんが!) 。
3. 時間の節約
通勤時間を節約できるだけでなく、リモートワークでは従業員自身がスケジュールを管理することも可能です。
朝型の人もいれば、午後のほうが仕事がはかどる人もいますし、夕方になるとアイデアが湧いてくる人もいます。
締め切りを守ってほかの従業員に迷惑をかけなければ、好きな時間に仕事ができるのです。
リモートワークでは現代のテクノロジーを活用してイントラネットでビデオ通話ができるため、ミーティングに出席するための移動時間やミーティング自体にかかる時間も節約できます。
4. 場所の自由
リモートワーカーにとってのもう一つのメリットは、どこでも仕事ができるということです。
自分の中の基準や好みに合わない街に縛られる必要がなく、不要な移動も避けられます。配偶者の勤務地が決まっている場合でも、リモートワークであれば転職せずに済むか、少なくとも転職期間を楽にすることができます。
リモートワークは山の上だろうが海辺だろうが関係ありません。インターネットに接続できる環境さえあれば、世界のどこにいても仕事をすることができるのです。
5. 静けさと落ち着き
従来のオフィスは、騒がしく集中しづらい環境だと言えます。電話は鳴るわ人は話しているわで、ざわついています。
社交的な観点からは良いかもしれませんが、このような環境で仕事をするのは困難です。集中するためには、シーンとした状態でなければならないという人もいます。
そのため、リモートワーク、特に自宅勤務であれば、創造的な思考と生産性を向上させることができます。
窓から見える素晴らしい景色でも、レンガの壁でもいい – 沈黙は金、なのです。
6. 健康と幸福
毎日オフィスに出勤することは、健康的な過ごし方だとは言えません。
リモートワーカーは他人との接触を避けられるため (特に新型コロナウイルス感染症の流行下においては重要です) 、人の咳や風邪から良くない病原菌をもらう心配がありません。
また、リモートワークではストレスが軽減され、自分の環境で仕事をすることでリラックスできるため、メンタル面での健康も向上します。
そうして幸せを感じている従業員は生産的でモチベーションが高く、より質の高い仕事ができるのです。
7. あなたは一人じゃない
かつて、リモートワークはフリーランサーや自営業者だけのものであると考えられていました。しかし、今はそうではありません。
近年、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で在宅勤務が急速に増加し、雇用主もリモートワークのメリットがわかるようになりました。
つまりリモートワークは、一日中家でパジャマを着たまま何もしないで過ごすというイメージではなく、未来の仕事のスタイルとして職業的な評価を得ているのです。
8. ワークライフバランス
リモートワークは、より良いワークライフバランスを実現します。
オフィスから離れて仕事をすることで、仕事とプライベートでやるべきことをより適切に計画し、両立させることが可能です。
両立できると達成感があるため、生産性が向上します。リモートワークでは、
- 電車に急いで乗ったり、渋滞に巻き込まれたりする必要がありません。
- ファイルやノートパソコンを持ち運ぶ必要がありません。
- 必要に応じて休憩を取ることができます。
- ストレスの多いオフィスでの人間関係に巻き込まれることはありません。
- 家族との時間を増やすことができます。
9. 快適な環境
リモートワークのメリットの一つは、オフィスやワークスペースを自由に決められることです。
デスクが散らかっているからといって、ほかの従業員から文句を言われることはありません。
また、逆にあなたが几帳面であれば、自分のスペースだけに集中することができます。
多くの人が、自分の家にいるほうがより生産的になれます。在宅勤務やフリーランスの場合、自分の好きな場所にデスクを設置し、必要に応じてドアを閉め、集中力を高めるために音楽を聴くことだってできるのです。
10. 個別化
リモートワークで自分のオフィススペースを持つことができれば、あなたの個性を反映して、そのスペースをパーソナライズできます。
子どもやペットの写真を好きなだけ飾って、インスピレーションを与えてくれるワークスペースを作れるのです。これはまた、お気に入りの植物や自慢の野球帽のコレクションで、仕事場を完全に自分のものにできるということです。
仕事には多くの時間を費やしますから、愛着のあるオフィススペースで働くことができれば、その分仕事の成果が高まります。
リモートワーカーはワークスペースを明るくしたり、シンプルにしたり、好きなようにできるのです。
雇用主にとってのリモートワークのメリットとは?
1. コスト削減
従業員が在宅勤務をすることによる雇用主のメリットの一つは、コスト削減です。
オフィスを借りている場合でも、フリーアドレス制を利用することでスペースを節約できます。組織が完全に仮想的なものであるかどうかにかかわらず、雇用主は以下のようなコストを節約できます。
- 家賃
- 光熱費(水道代、電気代、インターネット代)
- ビルメンテナンス
- 清掃
- 社内カフェやレストランの運営
- 機器
- 備品
フリーランサーを採用する場合、その多くは自宅で仕事をしているため、高価な技術機器を支給する必要はありません。
2. ポジティブな気持ち
リモートワークはチームにとって良いアイデアなのでしょうか?私たちはそう信じています。
リモートワークは、コミュニケーションと一体感を促すことができます。チームメンバーは、最新の社内イントラネットを通じて連絡を取り合えるため、まるでオフィスにいるような感覚がするのです。
このように効率的に協力することで、ポジティブな気持ちとモチベーションを高められます。これは、遅い時間まで仕事に打ち込んだり、素晴らしいプレゼンテーションを作ったりと、従業員がさらに一歩踏み出すことにつながる可能性があります。
リモートワーカーはオフィスワーカーよりも幸せを感じている傾向があり、自社を熱心に応援してくれます。
3. 人材の溜まり場
経営者がリモートワーカーを採用するのであれば、選択肢がより多くなります。採用候補者はその地域だけでなく、世界中どこにいてもかまわないからです。
これは、専門スキルを持つ人材を見つけやすくなり、教育コストを節約できることを意味します。
リモートワーカーを雇用するもう一つのメリットは、企業側にとっても数千ドルかかる移転費用が発生しないことです。
また、今日のミレニアル世代は、テクノロジーを使ってリモートワークができる環境で育っているため、彼らのほとんどがリモートワークという選択肢があることを望んでいます。
4. 長期休暇の削減
体調が優れない従業員も、在宅勤務であれば仕事を続ける可能性が高いと言えます。体調が悪いのに通勤する必要はなく、必要に応じて休憩を取れるからです。
長距離通勤が必要な人がリモートワークに切り替えると、別の部屋に移動するだけで済むため、病欠する可能性がはるかに低くなります。
これは、アポイントやイベントのために時間を取られることにも当てはまります。
従業員が自分のペースに合わせて一日のスケジュールを組み立てられれば、不要な時間をとられることはありません。
5. 時間
忙しい現代社会において時間は貴重であり、我々は常に時間が足りないと感じます。雇用主にとってのリモートワークのもう一つのメリットは、従業員が在宅勤務をすることで、彼らがより生産的に時間を活用できることです。
通勤時間の削減に加え、オフィスでの雑談や遅刻、カフェでの無駄な時間などが削減されます。
時間に関するもう一つの利点は、その仕事がいつ稼働しているかということです。世界中の人材を雇用している企業であれば、24時間365日営業できます。
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6. オフィス政治
ビジネスにおける現実の一つとして、オフィス政治が挙げられます。これは中小企業でも数百万ドル規模の組織でも起こり、オフィスでは人々が常に難しい状況を引き起こしたり、経験したりします。
そこには好き嫌いや悲しみ、怒りなどが常に渦巻いているのです。
そこで、ビジネスを円滑に進めるためにこれらの問題を解決しなければならないのが、管理職や人事部です。
オフィス政治の誘惑がなくなれば、従業員はより生産的になり、ジャックがノラと自動販売機の前で10分間雑談したかどうかなんて気にならなくなります。
7. 忠誠心
柔軟な働き方は忠誠心を生み出します。
これは従業員に在宅勤務を許可することのもう一つのメリットです。そして忠誠心は、雇用主と従業員の間の信頼につながります。
従業員が自分のやり方で仕事を任せてもらえると、上司からの信頼を感じ、尊敬の念が生まれるのです。
忠誠心はまた、従業員の定着にもつながります。従業員が今の職場に満足していれば、ほかの仕事を探すことはないでしょう。
そうすると採用活動をしなくてよくなるため、企業にとってコスト削減につながり、従業員の持つスキルを維持することもできます。
8. 生産性
生産性は組織の成長にとって不可欠であり、生産性の高い従業員は、より高い効率と利益をもたらします。
在宅勤務のほうがより生産的になる可能性がありますが、これは仕事を効率的に行い、時間を無駄にしないことが自分の利益につながるからです。
同様に、イントラネット上でスピーディーに行われる会議は、全員が会議室に移動して行う会議よりもはるかに効率的です。
会議室での会議は開始されるまでに10分もかかったり、そのあとも時間が押したりすることがあるからです。
リモート会議の利点は、従業員が仕事をより迅速にこなせるようになるため、生産性が向上することだと言えます。
9. テクノロジー
今日のテクノロジーを鑑みると、雇用主がリモートワークのメリットを享受しない理由がありません。
インターネット接続と適切なデジタルワークプレイスプラットフォームさえあれば、従業員が仕事に必要なすべてのアプリにアクセスできるからです。
コラボレーションスイート(Microsoft 365またはGoogle Workspace)やメッセージングアプリ、タスク管理ツールやイントラネットプラットフォームなど、多くのデジタル共同作業ツールが用意されており、リモートワーカーの仕事をより良いものにできます。
そして、従業員プロフィールやソーシャルネットワーキングアプリを最新のイントラネットに組み込むことで、さらに使いやすくすることができます。
10. コミュニケーション
従業員がリモートワークを始めた直後は、静けさと雑談が聞こえてこないことに戸惑うことがあります。
しかし、必要な人と必要なときに話すということを学べるため、より良いコミュニケーションにつながる可能性もあります。
また、ほかの従業員がチャットアプリやメッセージを通じて互いのことをよく知り、互いにどのように貢献できるかを学ぶきっかけにもなります。
リモートワークが共同作業を促進し、コミュニケーションが促されるのです。